縁石でこすった車の傷の修理代が高い。自分で安く補修する方法は?
車を縁石などでこすって傷をつけてしまい、(こっそり)直してもらおうと思ったら修理代の見積もりが10万円って「ウソでしょー?」しかも数日かかるって。(うーん、それじゃあちょっとまずいんですけど)
やっぱりディーラーは高いなあと思っていたら、カー用品店や板金塗装屋さんのチェーンでもだいたい同じくらいの修理代がかかるそうで、じゃあもう「それなら自分でやってやろうじゃん」ということで、自分でこすった傷の補修をしてみました。
車の傷、プロの修理代はなぜ高い?
そもそも車の傷の修理代はどうしてこれほど高額なのでしょうか?それは車に付いた傷を「元に戻す」には、多少のレベルの差こそあれ、それ相応の「職人技」とも言える技術が必要だからです。
へこんだ場所を元に戻す、剥げた塗装を元に戻す。つまり修理をしてもらおうと車を持ち込む人は、車をこする前の状態に戻すことを期待するのですから、修理の跡を残さずに仕上げる必要があります。
へこんだところは前から引っ張ったり後ろから叩いたりして、元の位置に戻ったとしてもその跡が残っていてはダメだし、塗装も同じ色の塗料で塗ったとしても、人の目で見て、塗装したところと元のボディーの色の境目がわかるようではダメですよね。
そこで、へこみにはパテを盛って自然な感じに形成したり、塗装なら傷の周りを大きく塗装しつつ、境目が目立たないように色を調整したりするんですね。
それは、それなりの代金がかかっても仕方ありませんね。納得です。
自分で傷を補修するのに必要なもの
それでは早速、自分でできるこすり傷の補修を始めたいと思います。へこんでますがこのへこみはそのままにして、傷だけを補修していきます。
まず用意するものは、タッチペンです。タッチアップペイントとも呼ばれる車の傷補修用の塗料です。
タッチペンは、車種に応じて塗装に使われている塗料と同じ色のものが販売されています。ですからまず車の色の「カラーナンバー」を調べてから、同じ色のタッチペンを購入します。
カラーナンバーは車体に記載されていますが、メーカーによって記載場所が違います。ボンネットを開けたところだったり、ドアを開けたボディーのピラー部だったり、様々です。
それでわからなければ、ネットで車種や年式、型番、年式、色(黒とか白とか)、にプラス「カラーナンバー」で検索するとわかります。
あなたの車のカラーナンバーがわかったら、ホームセンターのカー用品売り場や、カー用品店で数百円で売っているので、さくっと購入。
今回はこれ「ホルツ MH4153 日産車用 スーパーブラック2S(KH3)」
あと、そのときに一緒に買っておいたほうがいいのが、「コンパウンド」と「シリコンオフ」です。まあ無くてもなんとかなるんですけどね。分かんなければいいです。
コンパウンドは1ミクロンか2ミクロンぐらい、シリコンオフはパーツクリーナーでもオッケーです。
こういうやつとか、
これね、
「ホルツ Holts コンパウンド・ミニセット キズ取りツヤ出し鏡面仕上げ MH926」
こういうやつですね。
これいいよね、
「KURE パーツクリーナー 840ml」
下準備
こすり傷を補修するために、色が変わってしまっているところをタッチペンで塗っていくわけですが、その前に傷をならすというか、浅い傷や壁や柱の塗料がこびりついていることもあるので、それを取り除きます。
先ほどのコンパウンドでそれらを取り除いていきます。コンパウンドというのは研磨剤です。液体のやすりです。
縁石の場合は、それはもうガリガリっとコンクリートで傷つけてしまているので、浅い傷や塗料の付着はほぼないので、いきなりタッチペンでもいいかもしれません。
コンパウンドをちょっとだけ布につけて、傷の周りをこするように磨いていきます。
ここで塗装が少し曇ってしまっでも、あとからもっと細かいコンパウンドで磨けば大丈夫です。今回は、Holts(ホルツ)の2ミクロン(2マイクロメートル)のコンパウンドを使用しました。
コンパウンドで磨いた後はふき取るんですが、ふき取り切れないコンパウンドを除去するために、シリコンオフとかパーツクリーナーといういわゆる「脱脂剤」を使って、補修する傷の部分をきれいにします。スプレーして拭くだけです。
ここまでの工程はあってもなくてもいいと思います。
タッチペンによる補修
タッチペンは、筆のところがマニキュアみたいになっていると言えばわかりやすいでしょうか?
細かい傷をタッチペンで補修する場合、100均で絵筆を買ってそれをハサミなどでカットしたり、つまようじなどを使って塗っていったりする方法もありますが、こすり傷の場合は、あまり傷だけを塗ることにこだわらずに、周辺もいっしょにはみ出しながら塗った方が仕上がりがいいと思います。
サッと掃いたような傷をちゃんと塗ろうとするよりも、その傷の部分の全体を塗ってしまった方が、傷や塗った後の凹凸が目立たないときもありますからね。
塗り終わって、ぱっと見傷がわからなければこれで終了です。
数日して傷の様子を見て、大丈夫そうならそれでいいですし、塗料は乾くとへこむのでもう少し塗りたければ塗ればいいと思います。
コンパウンドで磨いたためにツヤがなくなったときは、もっと細かいコンパウンドで磨いて、コーティングやワックスを施工すれば大丈夫です。
どうでしょう?これだけで結構いい感じに傷が目立たなくなりました。
まとめ
タッチペンだけでどれだけ車の傷の補修ができるか心配でしたが、思ったよりうまく傷が目立たなくなるように塗れたのでよかったです。
ぱっと見、傷がわからないくらいになりましたし、お金も安く済みました。
傷は放っておくとそこから錆びてきたりもするので、最低限タッチペンで傷をふさいでおいたほうがいいと思います。