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新車購入の値引き交渉はコツがいる。私の場合の失敗と成功の経験談

車値引き

数年前の話ですが、車を買い替えることになり私が値引き交渉をすることになったのですが、ディーラーを回り交渉を重ねた末に、結果、希望の車を希望の金額で購入することができました。

しかし、最初から最後まで順調に進んだわけではなく、途中交渉が行き詰まり、一度すべてリセットして白紙に戻して、交渉をやり直したりもしました。

そんな新車購入の値引き交渉について、私の失敗談も含めて紹介したいと思います。

当時の状況としては、予算は決まっていましたが、最初から本命の車があったわけではなく、ディーラーを回って実車を見たりカタログを見たりするうちに、「この車がいいかなあ」というのが出てきた感じでした。

◆予算を明かしてしまい失敗

失敗談から言うと、交渉の途中にこちらの予算を明かしてしまい、結局そこから交渉がうまく進まなくなりました。

グレードが低く、オプションも少なめ、これで予算いっぱい。「このご予算だとこんな感じですね」と。こうなると上位グレードはもちろん、細かなオプションの追加や金額の値引きなどの交渉は、こちら側からの「お願い」になってしまい、ディーラー側は「今日決めてくれるなら」という感じで主導権を握られてしまいます。

本命もそれ以外でもこちらの予算を言ってしまったので、すべての交渉がこんな状態になってしまいました。

そしてあまり気に入っていない、しかもグレードが低くオプションも必要最低限しかついていない車しか選択肢がなくなってしまい、なんかもう、せっかく新車買うというのに、みじめでがっかりした気持ちでした。

予算が限られているので仕方のないことですが、安くはない買い物ですし、やっぱりちょっと納得いかなかったので、今まで交渉してきたディーラーはとりあえず全部保留にしておいて、別のディーラーに行ってみることにしました。

◆別のディーラーで仕切り直し

同じ自動車メーカーでも母体の違う別の系列のディーラーに行きました。昔と違って、系列が違っても取り扱う車種にほとんど違いがなくなってきているので、助かりました。

各メーカーそれぞれゼロから交渉スタートです。

前の失敗を踏まえて「ちょっと見に来ただけ。買うかどうか決めていない。予算も決めていない。気に入った車があれば買う。他のメーカーの車も検討する」という感じで臨みました。

まあ失敗したときも最初はこういう感じだったんですけどね。予算言っちゃったから……。

ディーラーに行ってカタログもらって実車見て、という流れは同じです。このときはコンパクトカーだったので「コンパクトカーって、今どんな感じですか?」みたいに聞いたりしました。

偉そうな人がついてくれたら名刺をもらっておいてもいいかもしれません。あれこれ質問してきてこちらの様子を探ろうとしてきても、「これから他メーカーのディーラーもみてくるからもう行きます」って言って帰ります。もちろん本当にディーラー回りはしますよ。これで1回目終わり。

2回目はカタログもっていって、「こないだカタログだけもらったんだけど、これっていくらぐらいなんですか?」と言って見積もりをもらいました。偉そうな人をつかまえましょう。

グレード高め、オプション盛りだくさんで見積もりをもらって、口頭でも手書きでもいいので一発目の値引き額を聞いておきます。「うわ、けっこうするんですね。わかりました。じゃ、次行くんで」と言い残して帰ります。

3回目です。「こないだの見積もりの件ですが、これってもうこれ以上は、これで決まりっていうことでいいんですよね?」なんて聞いてみます。もしそうなら交渉終了です、みたいな感じです。

他と比べると値段に開きがあることを言ってみて、値引きしてもらいます。他社の具体的な見積り額は伏せます。値引きした見積もりを出してもらい、「それでもまだ全然高いですね。わかりました」と言います。

そこから、予算に見合ったグレードとオプションに落として「例えばこの条件だったらいくらですか?」と見積もりを出してっもらって、「それでもこんなに高いんだ。これもこれでいっぱいっぱいの値段なんですよね?ふーん。」とさらに値引きを引き出したところで終了です。

4回目。あとは、一番安かったところと本命を競合させて終わりです。「もう決めます。こちらの値段はこれが最終ということでいいんですよね?」「今日決めてくれるなら、とさらに値引きしてもらってるんですけど」というのを行ったり来たりしました。(←嘘はついてません)

そしてなんとか希望の車を希望の値段で買うことができました。

こちらの予算は最後まで言いませんでした(笑)。あと他社の見積もり額も具体的な数字は相手に教えませんでした。そのかわりちゃんと「こちらの見積もりも他社には教えてませんし」と言っておきました。

それでも、ファイリングした見積もりなどの交渉資料やカタログをすべて持ち込んで、担当者には数字などが見えないようにチラ見しながら交渉していたので、ライバルを意識してもらえたのかもしれません。

しっかりと他社と競合させた上で、「(他社と比べて高いようですが)この値段で決まりということでいいですね?」というふうにこちらは「確認」するというスタンスだったのがよかったかなと思います。

むやみに「もうちょっと安くなりませんか?」と「お願い」するよりも精神的にも楽ですしね。

私の新車購入の値引き交渉についての経験談は以上です。少しでも参考になりましたら幸いです。




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